降ったりやんだりの、どんより曇った空模様です。
サラサラと雨が降る中、小鳥は変わらず餌箱にやってきます。
物思いにふけるDark-eyed Junco

早くやまないかなぁ、とか考えているのかしら?

雨が止むのを待ってから、中国スーパーマーケットにお買い物に行きました。
考えることはみな同じ、ってか?
人出が多かったので、忍者のように人の間をすり抜けつつ、目的の品をササッと買いました。
忍者でも、おまけの食パンは忘れずにゲットしてきましたよ

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森本梢子作「高台家(こうだいけ)の人々」1~6巻を読みました。


愛用のhontoで全6巻を購入しちゃいました
1巻を試し読みしたら、我慢できずにまとめ買い!
いや、今は大人買いというのでしたっけ?
6巻で完結なので、長すぎず短すぎず、程よい長さで一気読みでした。

1巻の初版発行は2013年、最終巻6巻の初版発行は2017年とありました。

添付の写真はコミックスのカバーが勢ぞろいしています。
主人公:木絵(きえ)がカバーに登場するのは、なんと5巻!

1巻表紙は、高台家3兄弟妹
2巻表紙は、高台家3兄弟妹の祖父母の若かりし頃
3巻表紙は、
高台家3兄弟妹の両親
4巻表紙は、高台家3兄弟妹:再登場
5巻表紙は、木絵
6巻表紙は、本作主人公の二人:木絵と光正(みつまさ)

高台家一族皆、美男美女ぞろいなのです。
ここに平凡な木絵が入ってくるのですから、どうなることやらです。

表紙を見て、人間関係ドロドロ物語?と思い込み、恐る恐る読み始めました。
なーんと、しょっぱなから思わず吹き出すコメディで、怒涛の読漫時間に突入でした。

ハイスペック・イケメンの光正は、社内でも女子のあこがれの的です。
木絵は、自分には縁のない人だと思い、お得意の妄想に浸っていました。
その妄想をキャッチした光正は、木絵に興味を持ちはじめます。

そうなのです、光正はテレパスで、人の考えていることが読めてしまうのです。
それゆえ、人混みを苦手とし、人と関わるときには細心の注意をして生きてきました。

木絵の妄想は突拍子もないけれど、笑わずにはいられないストーリーが脳内展開され、面白さと、前向きさと、優しさにあふれています。
光正は、彼女の妄想に触れながら、だんだん木絵に惹かれていきます。

木絵は、まさかの光正からの申し込みに妄想爆発。
社内もビックリの恋人同士になります。

光正は悩んだ末、木絵にテレパスのことを伝えます。
木絵は、今までの妄想が筒抜けだったたことなど、恥ずかしさにまたまた妄想大暴走。
彼女なりに悩んだ末、テレパスであることも受け入れ、光正と結婚します。

実は、光正の妹、弟もテレパスで、この能力は、イギリス人の祖母から受け継いだものでした。
光正の妹、弟も木絵の妄想のファンになっていて、彼女の妄想中は3兄弟妹で肩を震わせて笑いをこらえていたのでした。

木絵のほのぼのとした空気が高台家に広がり、温かい家族になっていきます。
エンディングも、じんわりと感動を覚える、素敵な家族の形を見せてくれました。

調べてみましたら、2016年に映画化されていました。
木絵役を綾瀬はるかさん、光正役を斎藤工さんが演じられたようです。

さらに、映画のスピンオフとして、光正たちの両親のなれそめを描いたドラマも配信されたそうです。

あまりに面白かったので、Dannasanに”ぜひ読んで!”と強引に推薦し、彼も1巻を読みました。
ふふん、と時折小さな笑いが聞こえたので、押し付け大成功?
ぬくもりがあり、優しさに満ち、それでいて爆笑オンパレードの心がほぐれる作品でした。