日の出がずいぶん遅くなり、7時20分ごろお日様の頭が出始めたようです。

今朝の朝焼けは、雲に映ってとてもきれいでした。

今日は、コスコ、トレジョ、ラッキーと3軒回って食料品を買い込み、午前中でクタクタです

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先日、義妹が送ってくださった、逢坂冬馬(あいさか とうま)著の「同志少女よ、敵を撃て」を読みました。


2021年発行、2022年22版とありました。
爆発的な売れ行きだったのですね。

選考委員の全員満点でアガサ・クリスティ賞を受賞した作品で、ずいぶん話題になっていました。

朝日新聞

讀賣新聞

産経新聞

毎日新聞

毎日新聞では、表紙の絵にも注目し、イラストレーターさんにも焦点を当てていました。

毎日新聞 カバーイラスト

2022年のベストセラーとも言えるかもしれませんね。

ヒトラーのナチスドイツがソ連に侵攻してきたときに実在した、女性による狙撃部隊の話です。
ナチス軍に村を壊滅させられ、自身の目の前で母親が射殺されたセラフィマは、そこで出会ったら赤軍の女性兵イリーナがセラフィマを連れ帰ります。
女性ばかりの宿舎で訓練を続け、狙撃兵として育てられていきます。
セラフィマは、母親を射殺したドイツ兵と、自分を狙撃兵として育てるイリーナをいずれ撃って敵をとることを胸に、厳しく激しくつらい訓練に耐え抜きます。

1年の訓練後に戦場に行き、初戦でともに訓練を重ねた仲間を失います。
戦場の中で、セラフィマは仲間たちとともに一流の狙撃兵として育っていきます。

ある事件でセラフィマは自分の左手の親指の付け根と人差し指を失い、狙撃兵を引退します。
引退後は、壊滅してしまった村に帰り、イリーナとともに静かで穏やかな生活を送っているところで幕となりました。

今現在、現実にロシア軍がウクライナを侵攻しています。
おそらく、ここでも女性兵が戦っているのだと思います。
この状況で、この話題の本が出たことは、出るべくして出たような必然性も感じました。

生々しい戦場と緊迫感が、まるで見てきたかのようにセラフィマの目を通して語られていきます。
決して大げさではなく、淡々と、あるがままに語られるような、静かでありながら説得力のある文章でつづられていました。

筆者は、1985年生まれの37歳のようです。
そしてなんと、これがデビュー作なんですと!
この筆力で、デビュー作ですか。
そして、この作品で本屋大賞も受賞されました。

これからどんな作品が生み出されていくのか、楽しみな作家さんの誕生ですね。
衝撃的な本との出会いを下さり、ありがとうございました