昨晩からの雨が、降ったりやんだりの空模様です。

昨日チクチクしていた喉が、今朝は通常に戻っています。
雨のおかげで花粉が落ち着いたのかもしれません。
風邪だったらどうしようかと、ひやひやしたわ

雨の合間を縫って、犬の公園のほうへ行きました。
数軒先のお庭のバラに雨粒が光って、そこはかとない美しさ。

花びらも雨に洗われたようです。

アイリスも見ごろのようです。
 

雨の後って、お花の色が引き立つような気がします。

迫力のある木がドカンと見えました。

伸びたい放題、咲きたい放題、って感じ
自由奔放さが見事だわ。

リスがハチドリと対話中。

何を話しているのかしらね

山から雨雲が攻めてくるようです。

ちょっとむしむしするような気がします。
2.3マイル(約 3.7 Km)のお散歩でした。

***

昨年末に友人からお借りした藤沢周平著の「逆軍の旗」を読みました。


1985年第1刷、1988年第4刷とありました。
40年近くも前に書かれたものなのですね。
表題作も含めた4編の短編集です。

あとがきが著者本人によって書かれていました。
”たまに本当にあったことを書きたくなる”、”歴史的事実とされていることを材料に、あるいは下敷きにした小説”、と著者が述べられているように、歴史上あったことがふくらまされて読み物として完成された作品でした。

表題作は、’本能寺の変’の直前あたりから直後辺りまでの明智光秀に焦点が合わされた短編でした。
謎の多い人物ではあるようですが、本能寺の変あたりの彼の心の動きは、本当にそうだったのではないかと思えるような作品でした。

短編4つの中で、「上意改まる」は、ぐっとこみ上げてくるものがあり、図らずも、つつっと涙なんぞが流れてしまいました。
さながら、江戸版ロミオとジュリエットのようでもありました。
江戸版ロミオの壮絶な最期、江戸版ジュリエットの悲嘆にくれた最期。
悲恋は、勘弁しておくれ~

この1編は、映像化しても映えるんじゃないと勝手に想像しておりました。
検索してみましたが、残念ながら映画化等にはなっていないようです。
江戸版ロミオを実写だったら松坂桃李さん、アニメだったら細谷佳正さん、ってどうかしら
江戸版ジュリエットを実写だったら蒼井優さん、アニメだったら早見沙織さん
な~んて想像しながら読んだら、泣けてしようがなかったわ