今朝は雨が上がっています。

お昼あたりにまたもう一雨来るらしいです。

雨が上がっているうちに歩きに行きました。
道端に、キンカンの実がたわわに実っていました。
 
もう少し色がついたら、洗って皮ごと食べると、甘くてほろ苦くておいしいのよね~。
砂糖漬けにして、お酒に入れてもおいしいのよね~
種はがっつり入っているけれど

そろそろ飾りつけをしまい始めているお宅もありました。

サンタがロープで登るところ?降りるところ?は、初めて見たわ。

今日はゴルフコースも開いていました。

靴が水でくっちょりしてしまいそうですけれど、プレイ中の方もいらっしゃいましたわ

季節を間違えちゃった?

開花と紅葉が混ざっているみたいだわ。
3.88マイル(約 6.24 Km)のお散歩でした。

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平岩弓枝著の「はやぶさ新八御用帳(六)春月の雛」を読みました。


はやぶさ新八シリーズの6巻目です。
1997年に第1刷が発行され、2003年に第12刷が発行されています。
根強い人気がうかがえます。

表題作の「春月の雛」を含めて8つの短編集です。
最初の6編は殺人事件の絡む謎解きですが、最後の2編”中川舟番所”と”落合清四郎の縁談”は殺人事件の絡まない、心が浮き立つような2編でした。

青い顔をした若者が川に入っておぼれそうになっていたところを、新八郎が助け出します。
武士だというのに泳ぎができないことを恥じ、死んでしまおうとしていた落合清四郎と新八郎との出会いでした。
新八郎が清四郎に仕事の合間に泳ぎを教えることになったのですが、いっこうに泳ぎが上達しませんでした。
清四郎が舟番所の役を全うできるよう、
新八郎自身が舟をこいで清四郎が舟に乗っても水が怖くなくなるまでとことん付き合います。
そのかいあって、清四郎は水を見ても怖がらなくなり、自分で船が漕げるようにまでなりました。

ある時、清四郎が舟番をしていたら川べりの武家屋敷で火事が起こり、暗闇の中、焼け出された姫を舟で助け出しました。
ー中川舟番所

その縁で、清四郎にその姫との縁談が持ち上がります。
ー落合清四郎の縁談

新八郎と清四郎とは身分が違うため、本来新八郎は清四郎に気安く話しかけたりできないのですが、清四郎の気さくな人柄と新八郎への恩義から、二人の間に友情が芽生えます。
清四郎の縁談話では、清四郎の気が進まない縁談に新八郎がやきもきしたりしますが、人の縁とは不思議なもので、何とも良い具合に縁談が進んでいきます。
清四郎が姫との縁談に前向きになっていくくだりは、心がポカポカすると同時にとてもすがすがしかったです。

江戸時代の身分の差を越えた友情は、とても温かな気持ちにさせてくれます。
殺人事件だけではない、いきな一編も含まれた読後感爽やかな1冊でした